男:あれから、まだいくらも過ぎてないのに、みんな彼女のことは、すっかり忘れているようだね。消えてしまった彼女は、この世界ではただの落ちこぼれだったんだ。
女:あなたには、何が起こったかもわからないんですね。もういいんです。あなたは、この居心地のいい柩の中で、いつまでも王子様ごっこしていて下さい。でも、私は行かなきゃ。
男:行く?どこへ?
女:あの人は消えてなんかいない。あなたの世界からいなくなっただけ。
男:...何を言ってるんだ?ちょ、ちょっと待て!
女:さよなら。
女:今度は、私が行くから。どこにいても、必ず見つけるから。待っててね。
X:ねえ、困ったことがあったら、何でもボクに相談してよ。ボクは、君と友達になりたいんだ。そして、いつか一緒に....
女:いつか....一緒に?
「いつか一緒に輝いて」
この薔薇があなたに届きますように。