第一位: 夜9時頃にリビングでゴロ寝しながらナイターを見つつ、グーグーいびきを立てているのでチャンネルを変えるといきなり「見てんだよ!」と怒り出す父親
第二位: 書類や雑誌、新聞のページをめくる時やお札を数える時、一回一回必ず指先にベっちょりとツバを付ける会社の上司
第三位: 授業中だろうが女子生徒の前だろうが、所構わずプップカプップカ屁をこく中学の時の担任教師
・・・ど、どれもわかる!わかるぞ!
自分も35歳くらいまではわからなかった。
それ故に僕は彼らを軽蔑し、敬遠し、唾棄してきた。
しかし!
しかし今は、今は心から理解できる。
世の全ての大人たちよ。当時は正直スマンカッタ!(っていうこの言い回しがもう・・・)
第一位:「眠くなる」
これはもう幼児回帰というか、赤ん坊が一日中寝ているがごとくの自然な行動で、「眠い」と言うより「眠らずにはいられない」のだ。
オレだって30代前半までは深夜0時なんてまだ宵の口だった。21時に寝るなんざ理解不能だった。しかし今はわかる。近づきつつある永遠の眠りに向けて、老人はどんどん睡眠時間が増やすのだ。
女体の神秘ならぬおっさんボディの神秘の世界なのだ。
オヤジよ、正直スマンカッタ!
第二位:指でべっちょり。
僕が社会人になりたての頃、上司が必ずこれをやっていた。
その上司から書類が回ってくるといっつも端っこのほうがべちょっとしていて、もう心底イヤな気分だったもんだが、今はわかる。
指先の油分(水分?)が失われているからツルッと滑ってしまって、ちっともページをめくれないのだ。これももう仕方ないのだ。おっさんというのは身も心もカサカサな生き物なのだ。
あの時の上司、鈴木係長!正直スマンカッタ!
第三位:プップカプー。
これはもう全国の若者たちよ、キミらにはとうてい理解できないだろうが許してやれ!医学的に記せば括約筋の老化なのだ。要するにお尻のシマリが悪いのだ。
これは「ガチホモ」とか「やらないか」とかそういう経験の有無や回数によるものでもない。単純に肉体の劣化であり、伸びきったゴムが再びその伸縮性を取り戻すことがないように、どんなに整形を繰り返し、顔面シリコンバレーと化しているシロガネーゼであっても本質的にたるんだ皮膚は決してもとの張りを取り戻すことがないように、これはもうシマらないのだ。掟破りの逆シマラーだ。だから許してやれ!
プップカプップカ恥らいを知れ!と若かりしオレに授業中散々心の中でバカにされていた中学の時の担任だった諏訪先生!正直スマンカッタ!
大人になればわかることもある。

オレから成人の日に伝えたいことがあるとすれば、それだけだ。
Gachiflo